FUNLOGY Speaker Plusに買い替え。旧モデルと音質を比較して分解・制振してみた

FUNLOGY Speaker Plusに買い替え。旧モデルと音質を比較して分解・制振してみた その他オーディオ

パソコン用のスピーカーを買い替えました。今まで使っていたのは「FUNLOGY Speaker」です。昨年購入したものですが、安い割に音がいいと評判だったので、特に不満もなく使っていました。そんな中、パワーアップした「FUNLOGY Speaker Plus」が発売されたので、今回は思い切って買い替えることにしました。

せっかくなので、旧モデルと実際に聴き比べて、スマホを使って周波数特性も比較。さらに、今回はスピーカーを分解して、制振材と防音材も追加してみました。果たして、旧モデルから買い替えるほど音は変わったのでしょうか。

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見た目はほとんど同じ

まずは旧モデルと並べて比較してみます。

FUNLOGY Speaker

FUNLOGY Speaker

FUNLOGY Speaker Plus

FUNLOGY Speaker Plus

こうして並べてみると、見た目はほとんど同じです。大きな違いは、スピーカーユニット中央の振動板の色くらい。サイズも同じなので、今まで使っていた場所にそのまま設置できます。パソコン周りは意外とスピーカーを置くスペースに余裕がないので、サイズが変わらなかったのは個人的にはかなりありがたいところです。

FUNLOGY Speakerの仕様

サイズ:幅69mm × 奥行132mm × 高さ108mm
出力:総合14W(7W × 2)
入力インピーダンス:3.2Ω × 2
方式:パッシブラジエーター型
入力:3.5mm AUXケーブル
給電:USB Type-A

FUNLOGY Speaker Plusの変更点

FUNLOGY Speaker Plusでは、外観だけでは分からない部分が変更されています。

・デュアルアンプを採用
・高性能オーディオチップを採用
・新設計のアンプに合わせてスピーカーユニットも再設計
・給電用USBケーブルをType-Cに変更
・USB-C to A変換アダプターが付属

サイズはそのままですが、内部はかなり手が入っているようです。

音量調整の仕方が違う

実際に音を出してみて、最初に気が付いたのが音量調整の違いです。どちらもボリュームのつまみを回して音量を調整します。ただし、音量が変化する感覚がまったく違います。旧モデルのFUNLOGY Speakerは、つまみを回すと音量が「じわーっ」と無段階に変化します。ところがFUNLOGY Speaker Plusは、「トン、トン、トン」と音量ボタンを押しているように段階的に変化します。最初に触ったときは、ちょっと違和感がありました。内部のアンプやオーディオ処理が変更されたことによるものなのかもしれません。製品説明にも高音や低音を含めた音作りについての説明があるので、旧モデルとは音声処理そのものが変わっているようです。

音はかなりパワーアップしている

肝心の音質です。実際に聴いてみると、FUNLOGY Speaker Plusは旧モデルよりもかなり元気な音になっています。特に違いを感じるのが低音と高音です。まず低音。このサイズのスピーカーとしては、かなり低いところまで出ています。「この小さなスピーカーから、こんな低音が出るのか」と思えるくらいに頑張っています。一方、高音もよく出ています。ただし、こちらはちょっと強すぎるように感じました。特に女性ボーカルなど、高い声を含む音源を聴くとかなり耳にきます。迫力があると言えば迫力があるのですが、長時間聴いていると少し疲れる感じです。

スマホで周波数特性を測ってみた

聴き比べてみると明らかに音の傾向が違うので、スマホのアプリを使って周波数特性も測ってみました。もちろん、スマホのマイクとアプリを使った簡易的な測定なので、測定結果を厳密なスピーカーの周波数特性として見ることはできません。今回は、旧モデルとPlusでどのような違いがあるのか、その傾向を見るための比較です。

FUNLOGY Speaker

FUNLOGY Speaker 周波数特性

旧モデルのFUNLOGY Speakerは、比較的フラットに近い特性になっています。小型スピーカーなので低域は下に行くほど落ちていますが、中域は大きな凸凹も少なく、全体的にまとまっています。実際に聴いた印象でも、こちらのほうが自然で聴きやすい音です。

FUNLOGY Speaker Plus

FUNLOGY Speaker Plus 周波数特性

一方、FUNLOGY Speaker Plusはかなり特徴的です。100Hz以下の低域が旧モデルよりパワーアップしています。さらに8kHz~10kHz付近の高域も持ち上がっています。いわゆる「ドンシャリ」仕様です。旧モデルのほうがフラットで自然。Plusは低音と高音を強調して、迫力を出した音作りになっています。個人的には、こういう音は結構好きです。パソコンで音楽や動画を楽しむなら、細かい音の正確さよりも「低音が出て、高音もキラキラしている」というほうが楽しく感じることがあります。ただ、やっぱり高音は少し強い。そこで、もう少し自分好みの音にするため、スピーカー本体にも手を入れてみることにしました。

FUNLOGY Speaker Plusを分解してみる

というわけで、スピーカーを開けてみます。

FUNLOGY Speaker Plus 分解

今回追加したのは、制振材と防音材です。

FUNLOGY Speaker Plus 制振防音

制振材を貼った理由は、パソコン側のイコライザーで低音を上げたときに、スピーカー本体が余計な振動をしないようにするため。せっかく低音を強くしても、キャビネットがビビってしまっては意味がありません。もうひとつの防音材は、スピーカーユニット背面から出る音の反射を抑えるためです。小さな箱の中なので、内部で音が反射して悪影響が出ている可能性があります。そこで、少しでも反射を抑えられないかと思って貼ってみました。ただし、ここはあくまで個人的な改造です。これを貼ったからといって、劇的に周波数特性が変わるわけではありません。特に今回気になっている高音については、そもそもの音作りとして高域が強調されています。そのため、箱の中に防音材を入れるだけで高音の問題を完全に解決することはできません。高音の補正そのものを変更するなら、内部のオーディオチップやDSP側を変更する必要があります。さすがにそこまではできないので、今回はキャビネット側でできる範囲の対策にしておきました。

最終的にはパソコン側のイコライザーで調整

いろいろ試してみましたが、やはり一番効果が分かりやすかったのはパソコン側のイコライザーです。FUNLOGY Speaker Plusは、もともと低音と高音が強め。そこで、高音を少し下げて、低音を好みに合わせて調整しました。すると、かなり聴きやすくなりました。もともとのドンシャリ傾向は残しつつ、耳に刺さる高音を抑えることで、低音の迫力をより楽しめる音になりました。この状態なら、かなり好みです。

旧モデルから買い替える価値はある?

旧モデルとFUNLOGY Speaker Plusを比べてみると、単純に「Plusのほうが全部上」というわけではありません。旧モデルは比較的フラットで、自然で聴きやすい音。Plusは低音と高音を強調した、迫力重視の音です。そのため、「自然で長時間聴きやすい音がいい」という人なら、旧モデルのほうが好みに合う可能性があります。

逆に、「小さいスピーカーでも低音をしっかり出したい」「迫力のある音で音楽や動画を楽しみたい」という人なら、Plusのほうが楽しめると思います。

自分は後者なので、最終的にはPlusの音のほうが好みでした。高音が少し強すぎるという弱点はありますが、そこはパソコン側のイコライザーで調整できます。低音も、このサイズとしてはかなり頑張っています。もちろん、音質だけを追求すれば、もっと高価なスピーカーのほうがいい音が出ると思います。ただ、PCデスクに置けるコンパクトなサイズで、比較的安価。それでいて、これだけ迫力のある音が出るなら、十分にコストパフォーマンスは高いと思います。「安いPCスピーカーで、もう少し迫力のある音が欲しい」という人には、FUNLOGY Speaker Plusは全然ありだと思います。

個人的には、旧モデルからの買い替えは正解でした。

※ 今回紹介した FUNLOGY Speaker です。

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