カーオーディオの音質を良くするために、ツィーターの調整を行いました。今回使用したのは carrozzeria TS-T740 です。設置場所はダッシュボード奥で、左右とも運転席に向けて角度を付けて取り付けています。ツィーターは高音域を担当するスピーカーなので、少しの設定変更や取り付け角度の違いでも音の印象が大きく変わります。今回は、耳だけに頼るのではなく、ピンクノイズを使って周波数特性を測定しながら調整を進めました。
今回の調整内容
- ツィーター:carrozzeria TS-T740
- 設置位置:ダッシュボード奥
- ツィーター音量:-5dB
- ピンクノイズで周波数特性を測定
- イコライザーで補正
- 最後にツィーターの角度を微調整
ピンクノイズで測定
まずはツィーターの音量を**-5dB**に設定し、ピンクノイズを再生して周波数特性を測定しました。測定してみると、8,000Hz付近だけが大きく飛び出していることが分かりました。実際に音楽を聴いている時からキンキンしていましたが、測定結果を見ると高音のピークがかなり目立っています。この状態ではシンバルやボーカルのサ行などが強調されやすく、長時間聴いていると少し疲れやすい音になる可能性があります。

イコライザーで8,000Hzを補正
そこで、イコライザーの8,000Hzを-12dBに設定し、もう一度測定しました。すると、飛び出していたピークがきれいに抑えられ、全体的に自然な周波数特性になりました。

測定結果だけを見ると、この状態が最もフラットで理想的に見えます。しかし、実際に音楽を聴いてみると、高音が少し大人しくなり過ぎた印象でした。そこで最終的には8,000Hzを-10dBに変更しました。わずか2dBの違いですが、実際に聴き比べると印象は意外と変わります。測定結果では少しピークが残るものの、耳で聴いたバランスはこちらの方が良かったです。実際に聴いた結果を優先してこの設定にすることにしました。
左右で高音の聞こえ方が違う
イコライザー調整が終わってから音楽を聴いていると、もう一つ気になることがありました。左右とも同じツィーターで、どちらも自分の耳に向けて取り付けているにもかかわらず、
- 左側は高音がはっきり聞こえる
- 右側は少し迫力不足
という違いがありました。左右の設定は同じなので、最初は気のせいかとも思いましたが、何度聴いても同じ印象です。
ツィーターの角度を変更
そこで試しに、
- 左ツィーターを少し下向き
- 右ツィーターを少し上向き
に変更してみました。すると左右の音圧が近づき、高音の定位も自然になりました。たった数度角度を変えただけですが、想像以上に違いを感じることができました。ツィーターは指向性が強いため、角度調整の効果は思っていた以上に大きいようです。
なぜ改善したのか考察
今回の結果から考えると、フロントガラスからの反射が影響している可能性があります。運転席から見ると、左側は助手席があるため広い空間になっていますが、右側はすぐにガラスがあり空間が狭くなっています。そのため左右で反射の仕方が異なり、高音の聞こえ方に差が出ていたのではないかと思います。左ツィーターを下向きにしてガラスから少し離し、右ツィーターを上向きにしてガラスへ近付けたことで、高音の反射量が変わり、左右のバランスが揃ったと考えています。もちろん車種やダッシュボードの形状、ツィーターの取り付け位置によって結果は変わると思いますが、同じような症状で悩んでいる方は試してみる価値があると思います。
まとめ
今回の調整では、ピンクノイズによる測定で8,000Hzのピークを確認し、イコライザーで補正することで高音のバランスを改善できました。さらに、最後はツィーターの角度を少し変更するだけで左右の音圧が揃い、より自然で聴きやすい音になりました。カーオーディオはイコライザーの設定だけでなく、スピーカーの向きや取り付け位置によっても音が大きく変化します。測定結果は非常に参考になりますが、最終的には「自分の耳で聴いて気持ち良い音」が一番大切だと改めて感じました。これからツィーターを取り付ける方や音質調整を行う方は、イコライザーだけでなく角度調整もぜひ試してみてください。数度の違いでも、思っている以上に音が変わるかもしれません。

