タイヤの空気圧でロードノイズは変わる?気温が上がる季節の正しい管理方法

タイヤの空気圧でロードノイズは変わる? その他自動車

車を運転していて、「なんだか前より車内がうるさくなったな」と感じたことはありませんか?特にカーオーディオをやっていると、ロードノイズって結構気になります。せっかくスピーカーやデッドニングを頑張っても、走り出した途端に「ゴーッ」という音が入ってくると、音楽の細かい部分が聞き取りにくくなりますからね。ロードノイズというと、タイヤの種類や路面が原因だと思いがちですが、実はタイヤの空気圧も関係しています。しかも、春から夏にかけて気温が上がってくると、タイヤ内部の空気圧も変化します。「気温が上がったら空気圧も上がるけど、ロードノイズも大きくなるの?」今回は、そんな疑問について、まとめました。

タイヤの空気圧でロードノイズは変わる?

結論からいうと、タイヤの空気圧はロードノイズの聞こえ方に影響することがあります。タイヤは、空気圧によって形やたわみ方が変わります。空気圧が適正な状態から外れると、路面との接地状態や衝撃の受け止め方も変化します。その結果、路面から車体へ伝わる振動が変わり、ロードノイズの聞こえ方にも影響する場合があります。ただし、ロードノイズは空気圧だけで決まるわけではありません。タイヤの種類やトレッドパターン、摩耗状態、路面の状況、車両側の遮音性能など、さまざまな要素が関係しています。なので、「空気圧を変えればロードノイズを自由に調整できる」という話ではありません。

空気圧が低すぎるとどうなる?

まずは空気圧不足です。空気圧が低くなると、タイヤのたわみが大きくなります。タイヤが大きく変形しながら走ることで、路面から受ける振動の伝わり方も変化します。その結果、ロードノイズや振動が気になることがあります。そして、自分がロードノイズの話で特に気をつけたいと思っているのが偏摩耗です。空気圧不足のまま走り続けると、タイヤの接地状態が変化して、トレッドが均一に摩耗しなくなることがあります。こうして偏摩耗してしまったタイヤは、あとから空気圧を適正値に戻しても、すでにできてしまった摩耗によるノイズが残ることがあります。「空気圧を合わせたのに、なんだかゴーゴーうるさい」という場合は、空気圧だけでなくタイヤの摩耗も見てみるといいですね。さらに空気圧不足は、静粛性だけの問題ではありません。タイヤの変形量が増えることで走行中に発熱しやすくなり、タイヤへの負担も大きくなります。特に高速道路を長時間走るときは注意したいところです。

空気圧が高すぎるとどうなる?

では、逆に空気をパンパンに入れればいいのかというと、もちろんそういうわけでもありません。空気圧が高すぎると、タイヤのたわみが小さくなります。すると、タイヤが路面の細かな凹凸を吸収しにくくなり、乗り心地が硬く感じられるようになります。路面からの振動も車体へ伝わりやすくなり、車種やタイヤによってはロードノイズが目立つこともあります。さらに、過度な高圧状態ではトレッド中央部が摩耗しやすくなるなど、タイヤの性能や寿命にも影響する可能性があります。燃費を少しでも良くしたくて空気圧を高めにする方法が紹介されることもありますが、自分としては、まず車両メーカー指定の空気圧を基準にすることをおすすめします。

そもそもロードノイズには種類がある

ここで少しロードノイズそのものについても触れておきます。「ロードノイズ」と一言でいっても、実はいろいろな音が混ざっています。

パターンノイズ

代表的なのがパターンノイズです。これはタイヤのトレッドパターンと路面が接触することで発生する音です。タイヤが回転すると、トレッドブロックが路面へ接触したり離れたりします。また、トレッドパターンによって空気が圧縮・解放されることなども音の発生に関係しています。高速道路を走っているときの「ゴー」「シャー」という連続した音をイメージすると分かりやすいと思います。同じタイヤサイズでも、トレッドパターンやブロックの形状、配置が違えば音の出方も変わります。

空洞共鳴音(キャビティノイズ)

もう一つが空洞共鳴音(キャビティノイズ)です。タイヤの中には空気が入っていますよね。この内部の空気が路面から伝わった振動によって振動し、共鳴することで音が発生することがあります。最近の静粛性重視のタイヤでは、この音を抑えるためにタイヤ内部へ吸音スポンジを入れている製品もあります。カーオーディオでロードノイズを減らしたい人なら、こうしたタイヤ側の対策も覚えておいて損はありません。

気温が上がるとタイヤの空気圧も変化する

ここからが今回の本題です。タイヤ内部の空気は、温度が上がると膨張します。そのため、外気温が高くなるとタイヤの空気圧も高くなる方向へ変化します。変化量は条件によって違いますが、一般的には外気温が10℃程度変化すると、空気圧も数kPaから10kPa前後変化することがあります。さらに走行中はタイヤが変形を繰り返すことで発熱します。そのため、走行直後に空気圧を測ると、冷えているときより高い数値が表示されます。これ自体は特別おかしいことではありません。なので、夏場に走行したあと「空気圧が高くなってる! 少し抜こう」とするのは待ってください。

空気圧は冷間時にチェックする

タイヤの空気圧を管理するときは、タイヤが冷えている状態で測定するのが基本です。そして、測定した数値を車両メーカー指定の空気圧と比較します。指定空気圧は、運転席ドア付近のラベルや車両の取扱説明書などで確認できます。走行直後はタイヤが温まっているので、そこで空気を抜いてしまうと、タイヤが冷えたときに空気圧が不足する可能性があります。つまり、気温が上がったからといって夏場に空気を抜く必要はありません。冷えた状態で測って、指定値に合わせる。これを基本にしておけばOKです。

ロードノイズが大きくなったら、まずタイヤを見てみよう

「最近ロードノイズが大きくなったな」と感じたら、自分ならまずタイヤを確認します。チェックするのは、こんなところです。

  • 冷間時の空気圧
  • トレッドの偏摩耗
  • タイヤの残溝
  • ひび割れや異物の刺さり
  • 左右のタイヤで摩耗状態に違いがないか

特に見逃したくないのが偏摩耗です。タイヤを見たときに、単純に「溝が残っているから大丈夫」と判断するのではなく、トレッド全体が均一に減っているかも確認してみてください。ロードノイズが以前より大きくなった原因が、実はタイヤの摩耗だった、ということもあります。

空気圧を合わせても静かにならないならタイヤを見直す

空気圧も問題なし。タイヤの摩耗状態も問題なし。それでもロードノイズが気になるなら、今度はタイヤそのものを疑ってみます。同じタイヤサイズでも、種類によってトレッドパターンやコンパウンド、内部構造などが違います。そのため、タイヤを交換しただけで「ずいぶん静かになった」と感じることもあります。静粛性を重視するなら、コンフォート系タイヤなど、ロードノイズを抑えることを意識して設計された製品を選ぶのも一つの方法です。特にカーオーディオを楽しみたい人なら、タイヤ選びは意外と重要です。スピーカーやアンプを交換するのもいいですが、そもそも車内に入ってくるノイズが大きければ、せっかくの音質向上も十分に活かせませんからね。

まとめ

今回は、タイヤの空気圧とロードノイズの関係についてまとめてみました。ロードノイズが気になったときは、まずタイヤを確認してみる。空気圧だけでなく、摩耗状態まで見るのがポイントです。そして気温が上がる季節は、タイヤ内部の温度変化によって空気圧も変わります。走行後の数値だけを見て、慌てて空気を抜かないようにしましょう。自分なら、冷間時の空気圧を確認する → タイヤの摩耗を見る → それでも気になるならタイヤを見直すという順番で原因を切り分けます。カーオーディオで「もっと静かな車内にしたい」と考えている人も、スピーカーやデッドニングだけではなく、ぜひ一度タイヤにも目を向けてみてください。意外と、ロードノイズ対策の盲点になっているかもしれませんよ。

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