BLAMのコンパクトなフルレンジスピーカー「 LFR52 」を実際に取り付けて使ってみたのでレビューします。自分の環境では、LFR52 をフルレンジとして使うのではなく、ダッシュボード上に設置するミッドレンジスピーカーとして使用しています。結論から言うと……このサイズ、かなりいいです!というか、自分が LFR52 を選んだ一番の理由が、このコンパクトさでした。ダッシュボード上にミッドレンジを追加する予定で購入したので、大きいと取り付けに困ります。その点、LFR52 はかなりコンパクト。自分の車ではダッシュボード端のスペースにジャストフィットしました。そして実際に鳴らしてみると、ツィーターだけだったときよりもボーカルが明らかに目の前に来る!低音・中音・高音のメリハリも良くなり、自分好みの音にかなり近づきました。そんな BLAM LFR52 を実際にカーオーディオに組み込んで感じた、良かったところと気になったところを紹介します。
BLAM LFR52のスペック
まずはLFR52の基本スペックから。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 再生周波数帯域 | 200Hz~45kHz |
| 最大入力 | 50W |
| 定格入力 | 25W |
| 入力インピーダンス | 4Ω |
| 出力音圧レベル | 86.0dB(2.83V/1m) |
| 付属品 | カップマウント |
| ハイパスフィルター | 100μFコンデンサー付属(400Hzハイパス) |
注目したいのが、再生周波数帯域 200Hz~45kHzというスペック。このコンパクトなスピーカーで、本当に200Hzから45kHzまで鳴るの?って感じです。ただ、自分はLFR52をフルレンジでは使用していないので、200Hz付近の低音や超高音域が実際にどんな感じなのかは分かりません。今回はあくまで、カーオーディオのミッドレンジとして使った場合のレビューになります。
自分はLFR52を1250Hz~4500Hzのミッドレンジとして使用

自分のカーオーディオ環境では、LFR52をダッシュボード上に設置して、主に1250Hz~4500Hzを担当させています。設定はこんな感じです。
- ハイパス:1250Hz / -6dB/oct
- ローパス:4500Hz / -6dB/oct
ハイパス側は、ヘッドユニットのデジタルフィルターを使用。ローパス側は、別途購入した 外部フィルター を使って4500Hzでカットしています。自分のヘッドユニットは4chなので、本来なら自由に3WAYを組めるシステムではありません。そこで、ヘッドユニットのデジタルフィルターと 外部フィルター を組み合わせて、LFR52をミッドレンジとして追加しています。いわゆる自分流の「なんちゃって3WAY」です。クロスオーバーのスロープは、ハイパス・ローパスともに-6dB/oct。かなり緩やかに減衰する設定なので、1250Hzと4500Hzで音がスパッと切れるわけではありません。そのため、実際には設定した1250Hz~4500Hzを中心に、その上下を含めてLFR52が広い範囲の中音域をカバーしていると思います。
BLAM LFR52の良かったところ
① 再生周波数帯域がとにかく広い
LFR52の特徴として、まず気になるのが200Hz~45kHzという再生周波数帯域です。何度見ても、「本当にこのサイズでそこまで鳴るの?」と思ってしまいます。自分の場合は1250Hz~4500Hz付近のミッドレンジとして使っているので、LFR52本来の再生周波数帯域をフルに使っているわけではありません。そのため、フルレンジスピーカーとしての音質については評価できません。ただ、自分が担当させている中音域については、しっかり存在感があります。しかも再生可能な帯域が広いので、クロスオーバーの設定自由度が高いのもLFR52のメリットだと思います。システム構成によって、フルレンジとして使ったり、ミッドレンジとして使ったりと、いろいろな使い方ができそうです。
② カップマウント付属でダッシュボード上に取り付けやすい
LFR52には、スピーカーを取り付けるためのカップマウントが付属しています。自分のようにダッシュボード上へ後付けする場合、このカップマウントが最初から付いているのはありがたいです。別途エンクロージャーを用意しなくても設置できます。カップマウント自体の質感も悪くありません。表面の手触りも良くて、ダッシュボード上に置いても安っぽい感じはしないですね。ただ、自分はちょっと剛性が気になりました。そこで、カップマウントの内側に制振材を貼っています。さらに、ふわふわした吸音材も付属していたので、それも中に入れました。
③ とにかくコンパクト!これがLFR52を選んだ最大の理由
自分がLFR52を購入した最大の理由。それが、コンパクトだから!、これです。今回はダッシュボード上にスピーカーを固定するので、音質と同じくらいサイズが重要でした。大きなミッドレンジを置いてしまうと視界の邪魔になる可能性もありますし、ダッシュボード上の存在感も大きくなってしまいます。LFR52はかなりコンパクトなので、ダッシュボード端の限られたスペースにも設置できます。実際に自分の車に取り付けてみると……ジャストフィット!。これはかなり良かったです。個人的には、LFR52を買って一番良かったと思ったポイントですね。「ダッシュボード上にミッドレンジを追加したいけど、大きなスピーカーは置きたくない」という人には、このコンパクトさはかなり魅力だと思います。
④ 4Ωなのでカーオーディオで使いやすい
LFR52の入力インピーダンスは4Ωです。日本のカーオーディオ用スピーカーでは4Ωが一般的なので、アンプとの組み合わせを考えやすいのも良いところです。自分の場合は、外部アンプを追加せずにヘッドユニットの内蔵アンプでLFR52を鳴らしています。そのため、スピーカー側のインピーダンスは結構重要です。実際に鳴らしてみても、内蔵アンプだからといって音量が足りないとは感じませんでした。小型のスピーカーなので、「ドアウーファーの音に負けるんじゃない?」と思っていましたが、自分の環境ではそんなこともありませんでした。ちゃんと中音域の存在感があります。
BLAM LFR52の気になったところ
① スピーカーの接続端子がちょっと華奢
取り付け時に気になったのが、スピーカーケーブルを接続する端子です。個人的には、ちょっと華奢かなと思います。実際、自分は端子を接続するときに少し力を入れすぎてしまって……ぐにゃっ、曲がりました。「やってしまった……」と思いましたが、幸い折れてはいなかったので、そのまま使用できました。取り付けるときは、端子に無理な力をかけないように注意したほうがいいと思います。
② 付属のハイパスコンデンサーは、そのままでは接続できない
LFR52には100μFのハイパスコンデンサーが付属しています。4Ωスピーカーとの組み合わせで、400Hz付近のハイパスとして使用するためのものです。ただし、付属しているのはコンデンサー単体。スピーカー線が取り付けられた状態ではありません。そのため実際に使用する場合は、自分でスピーカー線にはんだ付けする必要があります。はんだ付けができる人なら問題ないですが、DIYに慣れていない人にはちょっとハードルが高いかもしれません。「せっかく付属しているなら、配線付きだったらもっと使いやすいのにな」とは思いました。まあ、自分は使わないのでいいんですけど。自分の環境では、ヘッドユニットのデジタルフィルターで1250Hzのハイパスをかけています。
LFR52を追加したらボーカルが目の前に来た!
ここからが一番重要な音質の話です。LFR52を追加して、自分が一番変わったと感じたのがボーカルの聞こえ方でした。今回の設定では、LFR52に1250Hz~4500Hzを中心に担当させています。そのため、もちろんボーカル帯域のすべてをLFR52だけで再生しているわけではありません。それでも、ボーカルの基音の一部から倍音成分をダッシュボード上で再生できるようになったことで、ツィーターだけだったときと比べて、明らかに歌声が目の前に来るようになりました。これは結構大きな変化でした。以前はドアスピーカーから中音域が出ていたので、どうしても音が下から聞こえてくる感じがありました。そこにLFR52を追加したことで、中音域の一部がダッシュボード上から聞こえるようになりました。その結果、ボーカルの位置がグッと上がった感じです。ヘッドユニットの都合でハイパスは1250Hzに設定していますが、スロープは-6dB/octとかなり緩やかです。そのため、1250Hz以下が完全にカットされているわけではありません。設定値より下の帯域も緩やかに減衰しながら再生されるので、実際にはかなり広い範囲でLFR52が中音域に関わっていると思います。
ツィーターとの位置関係で音に立体感が出た
もうひとつ面白かったのが、音の前後感です。自分の取り付け環境では、リスニングポジションから見るとLFR52よりツィーターのほうが距離的に奥にあります。そのため聴感上では、中音域やボーカルが手前に聞こえて、その奥から高音域が聞こえてくる感じになりました。これによって、ボーカルが前、その奥に高音が広がるという立体的な聞こえ方になっています。以前より音に奥行きが出た感じですね。この変化は個人的にかなり気に入っています。
ドアウーファーに負けない!低・中・高のメリハリもアップ
LFR52はかなり小さいスピーカーなので、取り付ける前は出力面が少し心配でした。特に自分のシステムではドアウーファーも鳴っているので、「LFR52の音がドアウーファーに埋もれるんじゃないか?」と思っていました。でも実際に鳴らしてみると、そんな心配はありませんでした。ヘッドユニットの内蔵アンプで鳴らしていますが、ドアウーファーに負けず、しっかり中音域の存在感があります。LFR52を追加したことで、低音はドアウーファー、中音はダッシュボード上のLFR52、高音はツィーター、という役割分担が、以前よりハッキリしました。その結果、低・中・高のメリハリが良くなり、音全体が整理されたように感じます。
まとめ|ダッシュボード上のミッドレンジとして満足!
BLAM LFR52 を実際にダッシュボード上のミッドレンジとして使ってみましたが、自分としてはかなり満足しています。特に良かったのは、やっぱりこのコンパクトさ。ダッシュボード上に設置するスピーカーは、音質だけでなくサイズや視界への影響も重要です。その点、LFR52 はコンパクトなので設置場所を選びやすく、自分の車ではダッシュボード端のスペースにジャストフィットしました。そして肝心の音質も、自分の狙い通り。1250Hz~4500Hzを中心にミッドレンジとして鳴らすことで、ツィーターだけだったときよりもボーカルが明らかに前に出てきました。さらにドアウーファー、LFR52、ツィーターで低・中・高の役割が分かれたことで、音のメリハリも良くなりました。もちろん、本格的な3WAYシステムとは違います。自分の場合は4chヘッドユニットの制約がある中で、デジタルフィルターと 外部フィルター を組み合わせた「なんちゃって3WAY」です。それでも、LFR52 を追加する前と後では音の聞こえ方が明らかに変わりました。ボーカルが目の前に来る、音に前後の立体感が出る、低・中・高のメリハリが良くなる、そして何より、音が正面から迫ってくるような感覚になったのが大きな変化でした。自分のように、「ダッシュボード上にコンパクトなミッドレンジを追加したい」、「4chヘッドユニットのまま3WAYっぽい構成にしたい」、「ボーカルの定位を上げたい」という人には、BLAM LFR52 はかなり面白いスピーカーだと思います。自分の場合は、ダッシュボード端のスペースにジャストフィットして、狙っていたボーカルの定位も改善できた。これだけでも、LFR52 を買って良かったと思っています。


