ヒューズを交換したら音は変わる??MH95Sでアイスヒューズを試してみた

ヒューズを交換したら音は変わる? カーオーディオ

カーオーディオの音を良くする方法というと、スピーカーやアンプを交換したり、DSPを調整したりするのが一般的です。一方で、電源周りも音に関係する部分としてよく話題になります。自分の車では、安全上の理由からバッテリーからのバッ直など、大掛かりな電源周りの変更はしていません。そこで今回は、今の純正電源環境を維持したまま、ヒューズだけを交換してみることにしました。

今回使ったのは「アイスヒューズ」です。正直、ヒューズを交換するだけで本当に音が変わるのかは半信半疑でした。変化があったとしても、自分の耳で分かるほどなのかは試してみないと分かりません。そこで、ワゴンR(MH95S)のオーディオに関係する4か所を交換して、純正ヒューズとの違いを聴き比べてみました。

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今回交換したヒューズ

今回交換したのは、次の4か所です。

  • ディスプレイオーディオ:10A
  • サブウーファーの電源ケーブル途中:10A
  • ヒューズボックスのオーディオ用:15A
  • ヒューズボックスのアクセサリー用:15A

まずはディスプレイオーディオのヒューズです。ここには10Aのヒューズが使われています。

ディスプレイオーディオに使われている10Aのヒューズ

次に交換したのが、サブウーファーへ電源を送っているケーブル途中のヒューズです。こちらも10Aです。

サブウーファーの電源ケーブル途中にある10Aのヒューズ

そして、車両側のヒューズボックスにあるオーディオ用とアクセサリー用の15Aも交換しました。

MH95Sのヒューズボックス

実際に交換したのは、写真の丸印を付けた2本です。

オーディオ用とアクセサリー用の15Aヒューズ

交換時は、純正と同じアンペア数にしています。

まずはディスプレイオーディオとサブウーファー

最初にディスプレイオーディオの10Aをアイスヒューズへ交換しました。続いて、サブウーファー側の10Aも交換します。この2か所を交換した状態で、普段から聴いている曲をいくつか再生してみました。ここで何か大きな変化が出るのではないかと期待していたのですが、実際に聴いてみると、思ったほど違いが分かりません。音の変化を探しながら聴けば「少し違うかもしれない」と思う部分はあるものの、交換前と比べて明確に説明できるほどではありませんでした。もともと使われていた純正ヒューズも、それなりに良い状態だったのかもしれません。少なくとも、この2本を交換した段階では、自分の耳でははっきりとした変化を感じることはできませんでした。

ヒューズボックスのオーディオとアクセサリーも交換

次に、ヒューズボックスにあるオーディオ用とアクセサリー用の15Aをアイスヒューズに交換しました。そして、もう一度同じ曲を聴いてみました。あれ、何か違う。

音が明るくなってシャープ感が増した

交換前と比べると、音が明るくなったように感じます。自分の場合は、「シャープ感が増した」という表現が一番近いです。劇的に変化したわけではありませんが、「確かに違う」と感じられる程度の変化はありました。音の輪郭が少しハッキリして、高域の細かな部分が出てくるような印象があります。ただ、同時に気になったのが「硬さ」です。明るくシャープになった反面、音が少し硬くなったように感じました。自分としては、単純に「音が良くなった」とは思いません。明るくシャープになった一方で、少し硬さも出てきたので、音の質が変わったという感じです。

ヒューズボックスの2本だけ純正に戻してみる

本当に違いを感じているのか確認するため、ヒューズボックスのオーディオ用とアクセサリー用だけを純正ヒューズに戻してみました。ディスプレイオーディオとサブウーファー側のアイスヒューズは、そのままにしています。この状態で再び音楽を聴いてみると、今度は少し物足りない感じがしました。ただし、「音が悪くなった」という印象ではありません。低音が弱くなった、高音がこもった、ボーカルが後ろに下がったというような、具体的な変化ではありませんでした。それでも、アイスヒューズを入れていたときに感じていた何かがなくなったように感じます。何が足りないのかと聞かれても、自分でもハッキリとは説明できない感じです。

再びアイスヒューズに交換

そこで、ヒューズボックスの2本をもう一度アイスヒューズに戻しました。すると、やはり音が少し硬くなる感じが分かりました。音が良くなったかどうかはともかく、自分の環境では、交換することで変化を感じました。

変化を感じたのは高域側

今回の試聴で特に気になったのは、高域の変化です。自分の車にはTS-T740を取り付けています。高域の情報量や細かな表現を増やす目的で使っているツィーターなので、もともと高域の変化は比較的分かりやすいシステムだと思います。今回も、低域より高域側のほうが変化を意識しやすく感じました。最初は、サブウーファーのような大きなスピーカーより、ツィーターのような小さなスピーカーのほうが電源の変化を受けやすいのではないかと考えました。ただ、実際にはスピーカーの大きさだけで説明できるものではないと思っています。高域は、音の立ち上がりや輪郭、細かなニュアンスなどの変化を耳で感じ取りやすい帯域です。さらに、自分のシステムではもともと硬質な傾向のあるツィーターを使っています。そのため、シャープ感が増したことで、もともとの硬質な部分まで目立つようになり、「音が硬くなった」と感じた可能性もあると思います。

「音質アップ」より「音が変わった」

今回の検証を終えて感じたのは、アイスヒューズへの交換を「音質アップ」とだけ表現するのは少し違うということです。自分が感じたのは、明るさとシャープ感の増加でした。その代わりに、少し硬さも出ています。純正に戻したときは音が悪くなったわけではありません。ただ、アイスヒューズを入れていたときに感じていた何かがなくなって、少し物足りなく感じました。そして再びアイスヒューズに戻すと、シャープ感とともに硬さも戻ってきました。この結果から、自分としては「アイスヒューズに交換すると音が良くなる」というより、「ヒューズを交換することで、音の質が変化した」と考えています。

まとめ

今回は、ワゴンR(MH95S)のカーオーディオに関係する4か所のヒューズをアイスヒューズに交換してみました。最初に交換したディスプレイオーディオとサブウーファーの10Aでは、明確な変化を感じませんでした。ところが、ヒューズボックスのオーディオ用とアクセサリー用の15Aまで交換すると、音が明るくなり、シャープ感が増したように感じました。その反面、少し硬くなったという印象もあります。一度ヒューズボックスの2本を純正に戻してみると、音が悪くなったわけではないものの、何か物足りなく感じました。そこから再びアイスヒューズに戻すと、シャープ感と硬さが戻ってきました。

劇的な変化ではありませんが、自分の環境では交換前後の違いを感じることができました。ただし、その変化が誰にとっても「良い音」になるとは限りません。明るさやキレが欲しいシステムなら好ましく感じるかもしれませんし、自分のように硬質な高域を持つツィーターを使っている場合は、硬さが気になる可能性もあります。今回のアイスヒューズ交換は、音質を劇的に向上させるというより、音の方向性を少し変えるチューニングとして考えると、なかなか面白い結果になりました。

※ 今回使ったアイスヒューズです。

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