TS-T746 レビュー|使い込んで感じたメリットと限界

使い込んで感じたメリットと限界 ツィーター

カーオーディオをDIYしていると、「もっと音の定位を上げたい」と思うようになります。一般的なツィーターでは高音しかダッシュボード上に展開できません。ボーカルやギターなどの中域はどうしてもドアスピーカーから鳴るため、音像が少し下がって聞こえます。そこで目を付けたのが、carrozzeriaの TS-T746 でした。

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TS-T746に惹かれた理由

TS-T746 はトヨタ車純正交換用のツィーターです。自分の車は スズキ ワゴンR なので、そのまま取り付けることはできません。それでも自分が TS-T746 にこだわった理由は、ツィーターとしては非常に低い約1.1kHzから再生できる設計だったからです。一般的なツィーターよりも低い帯域を出せれば、中高域をダッシュボード上へ持ち上げることができます。「ボーカルの位置をもっと高くしたい」それが一番の目的でした。

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市販メーターホルダーを使って汎用化

ワゴンRには取り付けできないので、市販の60mm メーターホルダー を使って汎用ツィーター化することにしました。一番大変だったのが、本体左右にある純正ブラケット用のネジ止めステーの切断です。この部分をカットしないとメーターホルダーへ収まりません。一度切ってしまうと元には戻せないので、何度も位置を確認してカットしました。

TS-T746正面

固定は強力両面テープ

加工後は、ツィーター本体を強力両面テープで メーターホルダー へ固定しました。固定力は十分で、走行中にズレることもなくしっかり固定できています。

見た目にもこだわった

両面テープで固定すると、どうしても接着部分の境目が見えてしまいます。そこで境目を隠すため、装飾用のレザーシールを貼って仕上げました。DIYは音だけではなく、見た目も大事ですよね。

TS-T746サイド

実際に聴いてみると

ボーカルの位置が明らかに上がり、足元から聞こえていた音がダッシュボード付近まで持ち上がります。定位も良くなり、ステージが目の前に広がるようになりました。加工した苦労はありましたが、「やって良かった」と思える音でした。

使い続けて分かったこと

しばらくは気に入って使っていましたが、聴き込めば聴き込むほど、新しい考えが出てきました。もっと低い帯域までダッシュボード上で鳴らしたい。TS-T746はツィーターとしては低い帯域まで出ています。それでも、やはりツィーターはツィーターです。低い帯域まで無理に受け持たせると、大音量では少し歪みっぽさや、頑張って鳴らしているような印象を受けます。そのときに感じたのは、スピーカーはどこまで鳴らせるかではなく、どれだけ余裕を持って鳴らせるかが重要ということです。ツィーターに無理をさせるより、中域はミッドレンジ、高域はツィーターというように、それぞれ得意な帯域だけを余裕を持って担当させた方が、歪みが少なく自然な音になります。

最終的に取り外した理由

その考えにたどり着いてから、自分はTS-T746を取り外しました。性能が悪かったからではありません。むしろ逆です。TS-T746を使ったからこそ、音場をさらに高いレベルで作るには、やはりミッドレンジを追加した3WAYシステムが必要だと実感したからです。現在は一般的なツィーターへ戻していますが、このツィーターから学んだことは非常に多くありました。

まとめ

TS-T746 は、ツィーターの限界を教えてくれました。だからこそ今では、「各スピーカーに余裕を持たせて鳴らすことが、本当に良い音につながる」という考えにたどり着いています。「純正オーディオの定位を少しでも高くしたい」「DIY加工を楽しみながら音質を追求したい」という人なら、TS-T746 は今でも面白い選択肢だと思います。加工の手間は掛かりますが、それ以上にカーオーディオの奥深さを教えてくれたツィーターでした。

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