ワイパーの停止位置を調整したり、アームを交換したりするときには、ワイパーアームを取り外す必要があります。「ナットを外せば、あとはアームを持ち上げるだけでしょ」と思っていたのですが、実際にやってみると全然抜けませんでした。自分もワイパーの角度を調整するためにアームを外そうとしたところ、思っていた以上に固着していて、ちょっと苦戦しました。今回は、そんな固着したワイパーアームを実際に取り外した方法と、作業していて感じた注意点をまとめます。
ワイパーアームの固定ナットを外す
まずはワイパーアームの根元にある樹脂キャップを外します。キャップは小さなマイナスドライバーや内装はがしを使えば簡単に外せます。

キャップを外すと、ワイパーアームを固定しているナットが見えます。

あとはソケットレンチなどでナットを外します。ここまでは特に難しい作業ではありません。自分も「これでアームを抜ける」と、この時点では思っていました。
ナットを外してもワイパーアームが抜けない
ところが、ナットを外してアームを持ち上げてみると、びくともしません。「あれ? なんで?」という感じです。ワイパーアームはナットだけで固定されているわけではなく、アーム側とワイパー軸側のスプラインがかみ合っています。長期間取り外していない車両では、この部分に水分や汚れなどが入り、固着してしまうことがあります。今回もまさにこの状態だったようで、ナットを外しただけではアームを抜くことができませんでした。
ワイパーアームを立てて引っ張る
まずはワイパーアームを立てます。

この状態なら外しやすそうなので、上方向へ引っ張ってみました。…が、やっぱりダメです。かなり力を入れても動かないので、これ以上やるとアームを曲げたり、外れた勢いでフロントガラスに手をぶつけたりしそうです。そこで、力任せに引っ張るのはやめて別の方法を試すことにしました。
アームを左右に揺らして固着を緩める
次に、アームの根元をしっかり持って、左右へ小刻みに揺らしてみました。最初はほとんど動きません。それでも一気に力をかけるのではなく、少しずつ揺さぶるような感じで動かしていきます。しばらく続けていると、ほんの少しですがアームが動くようになってきました。
「お、これはいけるかも」と思い、そのまま根気よく続けます。そして数分後、突然「コクッ」という感触がありました。どうやら固着が外れたようです。そのまま上方向へ持ち上げてみると、今度はスッと抜けました。専用工具を使うことも覚悟していたので、無事に外れたときはちょっとホッとしました。
無理に引っ張るよりも、左右に小刻みに揺らしてスプライン部分の固着を緩める方法が効果的でした。
ワイパーアームが外れないときの注意点
固着していると、つい「もっと力を入れれば外れるだろう」と考えてしまいます。ただ、ワイパーアームの周辺にはフロントガラスもあるので、力任せの作業は避けたほうが安全です。
- フロントガラスを支点にしてこじる
- プライヤーなどでアームを強くつかむ
- ワイパー軸をハンマーで直接叩く
- 勢いをつけてアームを引っ張る
こうした方法は、アームやワイパー軸を傷めたり、フロントガラスを破損させたりする原因になります。左右に揺らしてもまったく動かない場合は、専用のワイパーアームプーラーを使うのも手です。専用工具ならアームと軸をこじらずに引き離せるので、固着が強い場合は無理をせず工具に頼ったほうが安心です。
まとめ
今回、実際に作業してみて分かったのは、ワイパーアームは固定ナットを外しただけでは抜けないことがあるということです。長期間取り外していない車両でアームが動かない場合は、スプライン部分の固着を疑ってみるとよさそうです。自分の場合は、アームを立てて根元を持ち、左右に小刻みに揺らしているうちに固着が外れました。ポイントは、とにかく焦って力任せにやらないことです。それでも外れない場合は、専用のワイパーアームプーラーを使ったほうが安全です。
ワイパーアームを外す機会はそれほど多くありませんが、いざ外そうとして抜けないと結構焦ります。そんなときは、今回のように少しずつ固着を緩めていく方法を試してみてください。
