カーオーディオにはさまざまなスピーカー構成がありますが、構成によって各スピーカーが担当する周波数帯が異なります。一般的には、スピーカーの数が増えるほど音の分担が細かくなり、それぞれのスピーカーが得意な帯域だけを再生できるようになります。その結果、音の歪みが減り、ボーカルの定位や音場の表現力が向上します。
① フルレンジ
フルレンジスピーカーは、1つのスピーカーでできるだけ広い周波数帯を再生する構成です。
担当周波数
- フルレンジ:80Hz~20kHz
特徴
- 構成がシンプル
- 取り付けが容易
- コストを抑えやすい
- 高音と低音の再生能力には限界がある
② フルレンジ+サブウーファー
フルレンジスピーカーでは再生が難しい超低音をサブウーファーに任せる構成です。
担当周波数
- サブウーファー:20Hz~80Hz
- フルレンジ:80Hz~20kHz
特徴
- 重低音を強化できる
- フルレンジスピーカーの負担を軽減できる
- 比較的低コストで迫力のある音になる
③ 2Way+サブウーファー
現在のカーオーディオで最も一般的な構成です。
ドアスピーカーが中低音から中高音までを担当し、高音をツィーター、超低音をサブウーファーが担当します。
担当周波数
- サブウーファー:20Hz~80Hz
- ウーファー:80Hz~4kHz
- ツィーター:4kHz~20kHz
特徴
- ボーカルの表現力が向上
- 高音の伸びが良くなる
- DSPとの相性が良い
- コストと音質のバランスに優れる
④ 3Way+サブウーファー
高音質を目指すシステムで採用されることが多い構成です。
2Way構成のウーファーが担当していた広い帯域を、ミッドバスとミッドレンジに分担させます。
担当周波数
- サブウーファー:20Hz~80Hz
- ミッドバス:80Hz~400Hz
- ミッドレンジ:400Hz~4kHz
- ツィーター:4kHz~20kHz
特徴
- ボーカル帯域を専任で再生できる
- 音場や定位が向上する
- 各スピーカーの負担が減る
- 調整難易度とコストは高くなる
まとめ
スピーカー構成ごとの周波数分担をまとめると以下のようになります。
| 構成 | 周波数分担 |
|---|---|
| フルレンジ | 80Hz~20kHz |
| フルレンジ+サブウーファー | 20Hz~80Hz / 80Hz~20kHz |
| 2Way+サブウーファー | 20Hz~80Hz / 80Hz~4kHz / 4kHz~20kHz |
| 3Way+サブウーファー | 20Hz~80Hz / 80Hz~400Hz / 400Hz~4kHz / 4kHz~20kHz |
一般的なカーオーディオでは「2Way+サブウーファー」が音質・コスト・調整のしやすさのバランスに優れています。一方で、より高い音質や音場表現を求める場合は「3Way+サブウーファー」が有力な選択肢となります。

