カーオーディオを調整していると、必ずと言っていいほど悩むのがツィーターの設置位置です。Aピラーが良いという意見もあれば、ダッシュボードが良いという意見もあります。実際、私自身もさまざまな場所を試してきました。以前はAピラーの中ほどにツィーターを固定していたこともあります。しかし現在はダッシュボード上に設置しています。一般的にはダッシュボード上へ設置すると、フロントガラスやダッシュボードからの反射によって高音が濁ると言われています。確かにその傾向はあると思います。しかし実際にいろいろ試してみると、反射の少なさだけでは決められない問題も見えてきました。
ツィーターはできるだけ遠くに置きたい
ツィーターの周囲に十分な空間を確保し、反射を避けようとすると、どうしても耳に近い位置へ設置することになります。ところがツィーターはもともと能率が高いため、耳に近づくほど存在感が強くなります。さらに音の出所が近くなることで、スピーカーの存在を感じやすくなり、調整の難易度も上がります。DSPで時間軸を合わせることはできますが、音の存在感そのものを消すのは簡単ではありません。そのため私は、反射を減らすことよりも、ツィーターをできるだけ遠くへ置くことを重視しています。
純正位置を見直してみると
以前は、純正ツィーターがダッシュボード奥に配置されているのは、単純に配線や設計上の都合だと思っていました。しかし実際に耳からの距離を測ってみると、興味深いことに気付きました。ドアのミッドウーファーまでの距離と、ダッシュボード奥のツィーターまでの距離が意外と近いのです。そのため高音と中低音が自然につながりやすく、結果として違和感の少ない音場が作りやすいのではないかと感じています。
ダッシュボード設置で気になる8kHz
ダッシュボード設置の最大の弱点は反射です。私の車では、特に8kHz付近が大きく持ち上がる傾向があります。しかも複数の金属ドームツィーターで同じ傾向を経験しています。最初は金属ドーム特有の特性だと思っていましたが、ツィーターの向きがフロントガラスへ向かない方が症状が緩和されるため、フロントガラス反射の影響が大きいのではないかと考えています。
私の対処方法
現在はEQで8kHzを-12dBで補正しています。そのままだと12.5kHzが引っ張られて下がってしまうので+1dB程度持ち上げています。理論的に正しい方法かどうかは分かりません。しかし、この調整によってツィーターを耳方向へ向けても高音が刺さらなくなりました。ツィーターの向きを耳方向にすることで解像度や定位感も向上するため、私としては十分満足しています。
おわりに
カーオーディオでは、測定上の正解と聴感上の正解が一致するとは限りません。
私の場合は、反射の少なさを追求するよりも、
- ツィーターをできるだけ遠くへ置くこと
- ミッドウーファーとのつながりを重視すること
- 気になる部分はEQで補正すること
を優先した結果、現在のダッシュボード設置に落ち着きました。
ツィーターの設置位置に絶対的な正解はありませんが、少なくとも私にとっては、ダッシュボード上が最もバランスの良い選択だったように思います。

